ADHDの認知機能を解析する

ADHDの認知機能を解析する

ADHDの症状として、不注意・多動・衝動性が3つの主要な徴候として有名ですが、ADHD脳の持つ実行機能障害がそのような形で表に出てきている、と理解が可能です。

今回ご紹介する研究はADHD者と定型発達者それぞれ約130人に対して、様々な認知機能テストを行って、ADHDの認知能力特性を計測しています。

9つの認知機能テストを使って、結果としてはそのうち4つでADHD者のほうが成績が低いとのことでした。

ADHDの特徴としての不注意や衝動性を考えれば、成績が低い、という形でこのような結果が出るのは当然と考えていいでしょう。

テストの中でも、Delay Discountingは、ADHD者が、定型発達者と比べたときに報酬への態度が違う(すぐに結果を欲しがってしまう)ことを表しているものです。私が以前個人blogに書いたADHD特性の2つの点が、テスト結果として出ているとも言えるので、ご興味ある方はこちらも読んでみてください。

ただし、ADHD=認知能力が低い、というわけではないことに注意してください。実際のところ、ADHD者の成績はバラツキが非常に大きく、有意に成績の低かった課題でも、その「低さ」は極端なわけではありません。中にはADHDであっても全てを定型発達者の平均以上にできる方もいれば、定型発達者でもスコアが高い方ばかりでは無いのです。

ライデック代表 松澤大輔