発達障害モデルマウスの研究

発達障害モデルマウスの研究

今回紹介する研究はASDとADHD両方の性質を持つ疾患モデルマウスの性質を調べたものです。

ASDやADHDに限らないですが、人の精神特性に関するモデルマウス作成はなかなか難しいです。物言わぬマウスたちの行動から人の特徴や病的性質を表しているかどうかを判断しなくてはいけないからです。マウス君たちが、妄想を語ってくれたり、抑うつな言葉を口にしてくれればいいのですが、残念ながらわかりません。

なので、モデルマウスに完璧は無いのですが、幾つかの性質が人の精神特性に当てはまるのでは、と推測される場合に、疾患モデルマウスとして治療の可能性や病気のメカニズムを探る研究に使用されます。
今回の紹介論文に使われているのはCDLK5という遺伝子の欠損したノックアウトマウスです。CDLK5は性染色体であるX染色体上にあり、幾つかの神経疾患に関係している可能性が指摘されています。ノックアウトマウスとは、特定の遺伝子を欠損して働きを失わせた遺伝子改変マウスを指します。


完璧な疾患モデルマウスは無いのですが、このマウスはどうやらコミュニケーション上の問題やら、繰り返し行動を持っていたり、はたまた多動でちょっと不器用を抱えてそうです。そういった点でASDとADHD両方の特性を持っているのであれば、今後実験的に薬の開発にも使えそうですから、今後の研究を待ちたいところです。

ちなみに本文にもありますが、論文はこちらから無料で閲覧できます。ご興味ある方はどうぞ。

 

                                 ライデック代表 松澤大輔